『仲介業者を介さず入居者様を募集している大家さんの物件に申し込みます。
入居審査に合致する為に、どういった事に気を付けて準備、手続きを行うと良いでしょう?』

入居者様側に要される条件は、仕事と収入、保証人状況

収入があってもそれを証明する証拠と、保証人がいなければ、あまり信用されません。例えば、家賃10万の物件に住むとき、月収100万ありますが、無申告、自営業とくれば、まず不可になるでしょう。

しかし、月収30万、大手企業勤め、親の保証人があればOKになるでしょう。あくまで入居審査は書類上で、信頼出来るか相手かどうかを特に重視します。

面談時は協調する姿勢で

仲介業者を通した物件の場合、入居時に大家さんとコミュニケーションを取る機会は殆どないでしょう。
しかし、直接募集物件は大家さんとのコミュニケーションが発生します。

面談時もお互い協調し合いましょうと言う感じの応対をされたほうが良いでしょう。直接的なやりとりなので、仲介業者を通すよりも、人付き合いの面には気をつける必要性は高くなります。

もちろん、必要以上にかしこまる必要はありませんが、ビジネスの相手として中長期間お付き合いする間柄になるので、最初が肝心といえるでしょう。

自主募集物件に住む利点

一般的に、個人大家さんの直接募集物件は、条件を安くすることで、自分の物件の空室期間を出来るだけ短くしたい思いがあります。

しかし、注意点の方で後述しますが逆にそれがデメリットになる可能性もありますので注意が必要です。

内覧時に周辺環境を含めた事情まで聴ける事が期待できます

大量の物件を同時に取り扱う仲介業者と違い、個人大家さんが直接募集している物件は、大家さん自身の持ち物です。

自分の財産である建物なので、周辺環境まで把握されている事が多いです。よって、生活圏内の生の情報等を詳細に聞ける事が期待できます。

大家さん自身がその建物に住んでいる場合は、この辺りの把握は専門業者以上に長けている面があると期待できますので、どんどん利用して頂ければ良いでしょう。

直接募集物件に住む注意点

当社「株式会社MHC」は不動産管理会社です。

物件の設備メンテナンス、家賃集金、価値の維持と向上を業務としているのは、やはり管理に特化したプロのノウハウがあってこそです。

個人大家さんが自主管理まで行っている物件の場合、やはりこれらの業務についてのプロでは無いので、トラブルが起きた際にはその対応に甘さが出る可能性はあるでしょう。

ただ、募集は仲介業者を介していても、管理は専門の管理会社に委託している事もあるので、この辺りの確認も面談時にしておくと良いでしょう。

自主募集、管理の費用を値引きせず、結果的に高い家賃となってしまうケース

利点の方で紹介したとおり、自主募集、管理の物件なら大家さん自身の支出が少ないので、その分家賃を値引きするのが一般的です。
しかし立地、築年数等の条件が良く、これらの値引きをせず、大家さんが強気の条件で募集しているケースもあります。

もちろん、それできちんと管理が行き届いていれば、全く問題ありません。
しかし、トラブルが起きた際の対応が悪くて、何らかの損害が発生した祭は結果的に高い家賃となってしまう可能性があることには留意してください。

メリットもデメリットも、全ては大家さん次第

大家さんの自主募集、管理物件は大家さんの姿勢と能力によって、メリットもデメリットも大きく差が開きます。

入居を検討される際の大家さんとの面談時、部屋や建物の他、大家さんが誠実できちんと対応してくれそうな人かどうかを、あなた自身からも逆に審査する事も大切です。

住居条件は良いのに、大家さんの人柄が合わないと感じた場合、避ける選択肢を選ぶ事も検討してください。